ギブソンのレスポールって違うのか?

ギター道を極めるおばあちゃん
憧れのギターを買って黒帯に昇格した気分。長生きするぞ。

ギブソンのレスポール。ずっと憧れてたもの

昔からずーっと欲しかったもので、大人になってから買った物ってありますか?子供の頃、友達が持っていた漫画を全巻揃えた、とか、布団生活だったけどベッドに憧れててついに購入した、とか、いろいろあるかもしれません。

私の場合、それはギブソンのレスポールでした。10代の終わりに、ギブソンのレスポールを買おうかなと思ったのですが、この腕でギブソンはなあ、と気後れし、「オービル」という今で言う「エピフォン」のようなギターを買いました。これはこれでお気に入りで、4年程弾き倒しました。その後は、学生生活も終わりロックバンドからも遠ざかり、押し入れで20年ほど眠っていたのです。

それが最近、この歳になってバンドをすることになりました。もちろん青春時代の友、オービルのギターが再び登場。リペアに修理に出して見事に復活しました。しばらく弾いていたのですが、ハイポジションのチューニングがぴったり合わない事もあり、新しいギターを買うことを考え始めました。

ウキウキ買い物期間→やっぱりレスポール

新しいギターを買う。昔だったら、あちこちの楽器屋さんを見て回って、あーでもない、こーでもない、と考えたかもしれません。しかし今はネット社会。ヒマさえあれば、楽器屋さんのサイトでいろんなギターを閲覧しました。このお歳ですから、ギックリ腰になっても大丈夫なように、今までより軽めのギターにしようかな。フェンダーのストラトかっこいいな。軽さならSGかな。PRSも良さそう…。などなど、フワフワした時間を過ごしたのでした。なんて幸福な時間でしょう。

けれどやっぱりレスポールに行き着くのです。なぜかはわかりません。私の中ではレスポールが1番なのです。10代の頃の刷り込みでしょうか。全然体鍛えてないし、おばあちゃんになった時持ち上げられるかな。いや、でもレスポールだ!

ネットで見ている内にいろいろ学んだことがあります。レスポールにも何種類かあって(スタンダード、トラディショナル、クラシック)、それぞれ特徴があるのです。トラディショナルは昔ながらのレスポール、スタンダードは新しい技術を取り入れたものなのだそう。スタンダードは少し軽めに作られているそうです。色もモダンです。なるほど。全然知らなかった。軽めのスタンダードがいいかも⁉︎

でも私は昔ながらのタイプが好きなのです。音も昔から知っているレスポールの音が好きなのです。自分の歳とか体力を考えると、改良されてるモダンなレスポールの方が良いのはわかっているのですが。よし、ここまで決まったら、あとは店で考えよう。街の楽器屋さんに行くことにしました。ここまで下調べして、自信がつきました。

レスポール買いに、楽器屋さんへゴー

楽器屋さんで、ギターが並んでいるところを見るのは好きです。どれもピカピカです。高価なものもそうでないものも、美しさにあふれています。あれだけ下調べしたにも関わらず、フェンダーのギターとかエピフォンとか見てしまいます。さて、恐る恐るギブソンコーナーへ。サイトで見たことのあるギターもあります。私のようなオバチャンがギターを見ていると、息子への誕生日プレゼントか何かだと思われるかも。値段など考慮して、4〜5本のギターにターゲットを定めました。

「あのー、このギターとこのギター、値段の違いは何ですか?」似たものでも数万円の違いがあったりするからです。お店の人は、「去年のモデルだと少し安くなります。」とのこと。あと、表面の仕上げの違いでも値段が変わるそう。何本か弾いてみることにしました。

まずは表面の仕上げがシンプルな、艶消しギター。なんか家具っぽい感じ。これはこれで意外に良い。ネックが少し細いタイプも弾いてみました。今までのが太かったので、太いのに慣れてる気がします。こちらは「スタンダード」の中の種類のものでした。

昨年モデルのトラディショナルも2本弾きました。オレンジ色のチェリーサンバーストと、クリーム色の渋いハニーバースト。弾いてみて、音はこっちのトラディショナルの方がしっくりきました。ピックアップの違いとかも関係しているそうです。最終的にこの2本に絞られました。オレンジのサンバーストは今まで持ってたギターとほぼ同じ。じゃあ気分を変えて、クリーム色の方にしようかな。

レスポールは最終的には見た目

お店の人に意見を求めると、「サンバーストの方が似合ってる」。このお店の方は、前にギターを作る木工職人だったそうで、木目なんかも見ると、(好みもあるが)、そっちの方がオススメなんだとか。そうか、この2本弾き比べても実はもうよくわからない(ネットには、ギターに個体差があるので実際に弾いて見るのが大切、と書いてあったのですが)。全く同じタイプだけどチェリーサンバーストで決まり!マイレスポール2世です。ついに念願のギブソンのレスポールを購入したのでした。

家に帰って早速新しい弦に張り替えました。やっぱ弦は大きいです。楽器屋さんで弾いた時と全然違います。普通の3倍長持ちするという弦にしました。家に、同じギターがふたつ。でもひとつはギブソンなんだよー。憧れのギブソンのレスポールを買った感想は、「やっと黒帯になった感じ」。よーし、長生きするぞー。(ちなみに重量は4,2キロでした。)

ギブソンとそうでないギターは違うのか

今まで疑問だったこと。「ギブソンのレスポールとそうでないレスポールに違いはあるのか。」四半世紀にわたる疑問が、今解決されようとしています。ひと言で言うと「違います」。音の輪郭がハッキリしています。ボリュームをそこまで大きくしなくても聞こえる、というか。アンプをつなげずに弾いた時でも、息子には「よく響く」と言われました。

違いがわかるのはきっとこれからです。ワンランク上を目指して頑張るぞ!ギブソンのギターを持つと、モチベーションが上がる、これが一番の違いかもしれません。

レスポール

関連記事:古いギター、リペアショップで復活 以前、オービルをリペアに出したという話。

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