バリウム検査が苦手

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年に一度の健康診断

大切だとわかっていても、健康診断ってイヤですよね。毎年一度はバリウム飲んで胃のX線検査をするのですが、これが結構苦痛です。前の日の夜9時以降は食べるの禁止。当日は朝から絶食。水もお薬を飲む程度しか飲めません。

普段、朝はトーストとカフェオレとヨーグルトぐらいなのですが、絶食となると、これが物凄くご馳走に思えてきます。トーストの焼ける匂い、食器の触れる音、バターが溶けてパンに染み込んでいく様子…。この日ばかりは、自分にはとうてい手の届かないものです。日常の風景が分厚いガラスの向こう側で繰り広げられます。家族はいたって普通の朝ごはん。

検査が終わったら、思いっきり贅沢なパンを食べてやる!(まあせいぜいクリームののった系の甘いパン)と心に決めて、検査に向かいます。検査着に着替えて、待合室で読む雑誌は大抵食べ物の記事。ササッと作れる簡単レシピとか、ホットケーキミックスで作るスイーツとか。他の記事には全く興味が湧かないのです。

バリウムを飲む

さて、バリウム検査です。まず、胃を広げるレモン味の粉を飲み込んでから、バリウムを飲んでいきます。空腹時に飲むバリウムは、美味しくないというより、苦行です。自分の感覚をオフにして、味覚を封じ込めるしかありません。そして胃の撮影をしていきます。

検査員の人は、雰囲気を明るくしようとしてくれます。「もうあかん」といった表情の私に優しく接してくれます。「ハイ、では残りのバリウムを一気に飲んでくださ〜い!」と軽い調子で促され、ごくごくと味覚オフの口に流し込みます。「では、ちょっと傾きまーす。しっかり握っていてください!」ほとんど逆さになってるのかと思うぐらい傾きます。一年で一番、地球の重力を感じる時です。

「ちょっとまわって下さ〜い、ハイ息止めて!…いいですよ〜」なんて言われると、モデルにでもなった気分、と自分に言い聞かせて、この難所を乗り切っています。ここはバリウム検査室じゃなくて、撮影スタジオ。オシャレな洋服に身を包み、私は撮影されている!(かなり無理がある空想)。

バリウム検査ごときで、相当ジタバタしてしまいますが、次回は胃カメラを飲む予定です。

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