ガラケーからの写真救出劇

ガラケーから思い出が救出
ゾロゾロと助け出される思い出の皆さん

ガラケーからの…卒業

まわりの人が、ひとり、またひとり、とガラケーを卒業していった。

それでも私はガラケーを使い続けた。

たとえガラケーオバサンと言われても。

そんな私でしたが、最近とうとうガラケーを卒業いたしました。携帯電話会社からの「もうすぐ3Gは使えなくなりますよ〜」という再三の攻撃に、さすがの不落のガラケー城も陥落してしまったのです。

iPad とガラケーの両方使い、結構気に入っていたのですが、いかんせんかさばります。持ち歩くのはいつも大きめトートバッグ。「この数年、私ほんまに小さいバッグでお出かけなんか、したこないんやからっ」って大阪のオバチャンの意味わからない自慢みたいですが…。

ガラケーに愛着があった理由のひとつに、13年間ガラケーに撮りためた写真(ガラケーは2台目)の存在があります。携帯電話を持つ前は、カメラでしか写真が撮れませんでした。カメラはいつも持ち歩くわけじゃありません。でも携帯電話だと常に手元にあるのでちょっとした一コマをパチリ。これは画期的なことでした。

スマホにしたのはいいのですが、13年分の写真はガラケーに入ったまま。もしこのガラケーが潰れたら、見れなくなってしまいます。USB 端子もついてないし、パソコンにもつなげない。当然wifi にもつなげない機種。これらの写真は時代に置き去りにされたまま、永遠にガラパゴス島から出られないのか…。

お助け舟、microSDカード

そうだ、microSDカードという手がある!

そう思い立ったのですが、このガラケー、microSDカードなんて装着した事がありません。ここがもしかしてカード入れるところ?と充電器を挿す細長い穴をじっと見つめました。でもどう考えても形状が違う。電源を切って、バッテリーを外してみると、ありました。microSDカード入れるところが!

そしてなんとなく家にあったmicroSDカードをアダプターから取り出しました。小さくて今にもつぶれそうな本当にマイクロなSDカードを震える太い指でセットします。猿人がmicroSDカードをガラケーに押し込んでいる風景を想像して下さい。電源を入れました。

するとガラケーはSDカードを認識しているらしく、画面の上に「SD」の文字。ファイルごと「microSDへコピー」選び、一気にカードにコピーします。するとガラケーとカードが目まぐるしく連動して無事コピーすることができました。

さて、これがパソコンで見れたらオッケー。カードにアダプターをつけて差し込んでみました。でもパソコンは認識していません。やっぱりガラケーのファイルはパソコンに取り込めないのだろうか…。この方法で出来なかかったらもう他に手はないのに…。悲しい気持ちで、何度かカードを挿したり抜いたりしました。すると、接触部が改善されたらしく(?)認識してくれました!よしよしその調子。

ガラケー写真、救出成功!

ファイルを開けると、無事に写真を見る事ができました。ガラパゴス島に取り残された、懐かしい写真を救出できたのです!

ガラケーのカメラなので、もちろん写りは良くありません。人様にお見せするような大した写真でもありません。でも、平々凡々とした13年間の日々の記録を取り出す事ができました。

microSDカード、小さいけれど大活躍でした。

使い込んだガラケー
ガラケー、ありがとう。これからは目覚まし時計として活躍します。