コロナ抗体検査キットを体験

コロナ抗体キット
思ったほど痛くないけど血が出ない

迷った結果、GMEに決定

もしかして、自分はもうすでにコロナウイルスにかかったかも。そう考えている方は多いのではないでしょうか。この数ヶ月の間に、熱が出たり、喉が痛い時期があったり。普段なら市販の薬を飲んで、治ってしまえば体調が悪かったことすらも忘れているかもしれません。でも、今回は違います。あの時の体調不良って…と今もモヤモヤしている方もおられるかもしれません。

私も自粛期間の真っ只中、熱が出ました。もちろんその間は家にいましたし、熱が下がってからも外に出ないようにしていました。家でもマスク、家族は何も症状が出ませんでした。

コロナ自粛のストレスで体調を崩したのか、年齢的に更年期障害のひとつだったのか、単なる風邪だったのか、わかりません。ただ、「あれって何だったのだろう」とずっと疑問でした。それに最近、気のせいか胸がつまるような気が…。不安がつのり、思いきって家でできる抗体検査を受けることにしました。

抗体検査のキットには、血液を垂らして何十分かで結果がわかるものと、血液を採取して郵送して調べてもらうものとあるようです。せっかくやるのだし精度が高そうな方がいいか…と考え、GMEという医学検査研究所の、郵送して調べてもらうタイプにしました。

関門1:どんな箱で送られてくるのか

申し込むと2日ぐらいで送られてきました。仰々しいダンボールで送られてくるのかと心配でしたが、実際は、薄い箱でポストインできる大きさです。見た感じ、抗体検査のキットが入っているとはわからい大きさ。ネットでギター弦でも買ったのかな、という感じ。早速開けてみると、血液を入れる小さな筒やロート、絆創膏やアルコール殺菌おしぼりが入っていました。

私が最も気になったのは、血を出すために、指に小さな穴をあけるランセットという器具。ピンクのものが3本、青いものが1本入っていました。4本も入っているのは、3本は予備らしいのです。予備ってこんなに要る⁉︎と思いましたが、この時の私は甘々のアマちゃんでした。

あとひとつ重要な点。同封の説明書によると、採取した血液は同封の袋に入れて、チルドのゆうパックで返送しなければなりません、チルドのゆうパックを扱っている郵便局は意外に少ないので、予めどこにいつ持っていくか考えておき、そこから逆算して血液を採取した方が良さそう。採取した血液はなるべく早く送らないといけないようです。

関門2:ドキドキ採血

さて、いよいよ採血。今まで病院の血液検査で血液がなかなか採れなかったこととかないし、すぐできるだろうと思っていました。気持ちを落ち着かせ、筒とロートをセッティング、左の薬指(説明書には左の薬指で採取するイラストがあったので)をアルコール消毒、ピンクのランセットのキャップを外しました。どれだけ痛いのだろう、いやそんなに痛くないはず、とひととおり葛藤した後「エイヤ!」と指に押し当てました。

「イテッ」これぐらいは痛かったです。血がロートをつたって下の筒に入っていきました。よしよし、上手くできた、と思って見ると、指定のラインまで届いていません。結構とれたと思ったのになあ…、と残念に思いつつ、ピンクの予備のランセットを使うことにしました。

次は小指でいこう。痛くなさそうだし。「エイヤ!」とまた刺しました。ところが先ほどより血が出ません。少し出た血もロートで止まってしまい中にも入りません。ああ、この血もったいない。血はすぐに止まりました。

まさかの「ピンクのランセット全部使い」か…。信じられない気持ちで、今度は血がよくでそうな親指にしました。この頃から、自分の中でだんだん焦りがつのってきました。これで採れなかったら、「最後の手段」的な青いランセットを使わないといけない…。

止血バンドもだんだん粘着力を失ってきて、それでも「これで決めるぞ」という気持ちでラスト・ピンク。親指から少し血が出たものの、最初の薬指ほど出ませんでした。気が動転すると、採取する筒は倒しそうになるしロートは外れるし、もう心は折れそうに。私ってこんな極少量の血も取れないダメな人だったのか…。

全てのランセットを使い切る

最終兵器、青いランセット登場。こっちはピンクの物とは少し形状も違うし、説明書に「若干痛みを感じる可能性があります」とわざわざ書いてあるし、よっぽど痛いのだろうか。不安だけど、これで採れなかったら検査してもらえないかもしれないし、絶対ここで決めよう。

(ちなみにもし所定の量の血液が採れなかったら、2000円で再度送ってくれるそうです。)

最後は中指にしました。青いランセットは思ったほど痛くもなく、血液もあまり出ませんでした。最初の薬指で、もっと事前にマッサージするべきだったとか、もっと絞りだせばよかったとか、いろいろ後悔しましたが仕方ありません。よく見ると、微妙な量。検尿検査では線より少し多めに取っている私としては、満足のいく量ではありませんでした。血液を採取するのってこんなに難しいんだ、病院の注射器ってよっぽど吸ってるんだなあ…。

メールで問い合わせてみると、ひとまずそれを送付して下さいとのこと。「足りてますように」と祈るような気持ちで梱包、郵便局に持っていきました。

関門3:チルドゆうパックで送る

ゆうパックの届け表にはすでに宛先も書いてあるので、自分の住所と名前を書けばよいだけ。大事に保冷バッグに入れ、郵便局へ。伝票の中身の説明に「検体」と書いてあるので(「ウイルスなし」ともあります)、窓口の人に引かれたらどうしよう、とか思ったけど、特に何ごともなく終了。料金はチルド込みで1100円でお釣りがきました。

関門というほどでもないけど

関門というほどではありませんが、支払い方法について。私はコンビニの後払いを選択しました。キットと一緒に請求書が入っていると思っていましたが、よく読むと後日郵送とのこと。「クロネコ代金後払いサービス」システムで、クロネコヤマトが立替をして、そちらに利用者が払うというもの。さり気ない請求書のハガキです。

心配な方はオススメ

送付して1週間もしない内に結果が送られてきました。結果は陰性。となるとあの熱はやっぱりストレスからきたものだったようです。最近胸の辺りに違和感があったのですが、多分それもストレス。毎日毎日コロナコロナで自分も感染したらどうしよう、と心配するあまり、不調をきたしたのでしょう。病は気から。

私のように、何かと心配な方は一度検査を受けてみるとよいかもしれません。不安で気持ちが追い詰められがちですが、検査をすることで、いったんリセットされる気がします。陰性なのですから、この調子で感染予防すればよい。肺が萎縮しているのでは、とかいう根拠のない妄想をしなくてよくなります。逆に、実際は抗体が無いのに「最近発熱したから抗体があるに違いない」と思い込んでしまうのも危険です。

もし抗体検査を考えておられる方がおられましたら、参考までに。