BOSS GT-1 簡単な使い方

BOSS GT-1
使わないともったいない!

GT-1、せっかく買ったのに放置

以前、BOSSのGT-1を購入し、使いこなすぞー!と張り切っていたのですが(初めてのマルチエフェクター参照)、ライブの時に使ったお店のアンプと相性が合わず、その後このGT-1は使わないままでした。

相性が合わない、というのは「ノイズ問題」です。操作に不慣れな私は、ノイズをへらすためにどのスイッチをどういじればいいかわからず、ライブの間ずっとノイズとの闘いなのでありました。

このマルチエフェクターGT-1、パッチといって、99種類の音がプリセットされています。「この色の口紅とこの色のアイブロウ等の組み合わせセット」でこんな顔になります!というのが99種類あるといった感じ。

私の場合、この「セットとしてでしか使えていなかった」という所に問題がありました。

GT-1はマルチ初心者には複雑すぎる

考えてみると、人それぞれ顔が違うように、アンプも違うのです。スタジオのアンプで使えたからと言って、現地のアンプで使えるとは限りません。少なくとも微調整の方法ぐらいは知っておくべきでした。

ノイズを減らすために何かしら対処すべきだった。なのに何も出来なかった。不勉強のひと言につきますが、私のような機械オンチには操作が確かに複雑。普通のエフェクターだったら、Tone とかLevel とか、見てすぐわかります。ところがこのGT-1、なにが重要でどういうポイントを押さえればよいかがわかりませんでした。いや、実は「BOSS GT1の教科書」も一緒に買ったのですが、内容が高度過ぎてあまり読んでいなかったのです。

GT-1の基本的な使い方だけでもマスターするぞ

コロナのステイホーム期間、せっかく家にいることだし、使ってみることにしました。うちにあるのは超小型アンプ、LUNCHBOX jr。これ以上小さくなりようのない、これ以上シンプルになりようのないアンプです。よし、「GT-1の教科書」を読んでみよう。

プリアンプ!GT-1の基本

ちなみに私の好きな音は、あまり「作った感」のない、ちょっと昔のロックっぽい音。パッチで言えば「1959 CRUNCH」です。ここで皆さんに提案。99種類のパッチの中で、自分が好きだな、と思う音を探してみましょう。

その音の根幹にあるものがプリアンプです。これこそが大事なポイント。このBOSS GT1で、一番重要な点、参考書で言えば赤い線で囲ってある部分、それがプリアンプなのです!自分の好きな音が、何のアンプの音なのかチェックするのです。そうすれば、あとはそれにプラスしていけばよいでしょう。

例えば、「1959 CRUNCH」が気に入ったとします。その音のプリアンプが何かを調べるには、MEMORY EDITを押して①のノブを回し、「PrA(プリアンプ)」を選択。ENTERで入って一番左の「TYPE」を見てみましょう。パッチ名「1959 CRUNCH」のプリアンプは「MS1959 1」だということがわかります。ここが土台となっていて、あとは、普通のアンプと同じようにGAINなど調整します。(さらにENTERを押すと、BASS、MIDDLEなども出てきます。)

私にとっては、もうプリアンプの画面だけで十分です。あとはリバーブかけるかかけないかぐらい。この使い方が一番シンプルだと思います。

GT-1、簡単に使いたいなら

  1. まず、なんでもいいのでパッチを選びます。
  2. エフェクトをPREAMPだけに(他はスイッチを押して赤いライトを消す。赤いライトが点灯しているとそのEFFECTが効いているという意味。)します。
  3. MEMORY EDITを押します。
  4. ①のノブを回してPreAを選び、ENTERを押します。
  5. ①のノブ(TYPE)を回して音を出しながら好きな音(これがアンプの種類)を探します。使うアンプによっても聴こえ方は違うでしょうし、自分に合ったものを試してみましょう。
  6. プリアンプが決まったら、2や3のツマミを回して(ENTERを押すと右にいけます)好みの音にします。

うちのLUNCHBOX jrや、JCのように、あまりクセのないアンプに使うのが、効果的かもしれません。自分の家の小さなアンプが有名なアンプに変身したみたいです。わかってきたら、他のいろいろなEFFECTも使ってみるといいですね。

《追記:アンプ自体の音を気に入っているなら、逆にプリアンプを通さないという選択肢もあります。》

99種類もプリセットの音があるのは驚きましたが、考えてみると他の内蔵エフェクターとの組み合わせでは音は無限にあります。自分のギターやアンプやその他諸々の状況に応じて、変えていけばよいのです。使う前にこのレベルまでは理解しておくべきでした。そうすれば、ノイズ問題が起きた時に、プリアンプを変えるか、GAINやTREBLEを下げれば改善できたかもしれません。猛省。

とりあえずこの程度の使い方でも、GT-1の良さはわかってくると思います。慣れればもっと使いこなせるかも。私も本当はパソコンと連動させて使いこなしたいのですが、多分そこまではできないでしょう。

もし、皆さんの家に使い方がイマイチわからず放置されたGT-1があったら、参考にしてみてください。