下手でも大丈夫!ギター初心者が自分の音を心から楽しむ方法

ギターを人に聴いてもらいたい!でも下手だし・・そんなあなたへ
学校や仕事から帰ってきて、ギターを抱える。ジャーン、あるいはポローン。最初の音を弾いた瞬間、身体の中に酸素がスーッと入ってくるような、そんな瞬間が大好き!
そんなギター大好きなみなさん。「ギターを人前で弾いてみたいな、でもまだ下手だし・・」とジレンマに陥っていませんか?
上手い人に「あー、この程度でよく人前に立てるね」とか思われるのが嫌だな。
一生懸命練習したのに人前だったらミスしそう。
そもそも人様に披露するような価値がないのでは・・。
私も、ギター歴だけは長いのですが、今でもこんな事を考えています。初めてのところや初めてのお客さんの前で弾く時は、「どれだけ弾けるのか聴かせてもらおうじゃねーか(ニヤリ)」とでも試されているような、敵のギャングの酒場にでも紛れ込んだ気分になります。(それで弾いた後に「やるじゃねえか、ネエチャン」となるかと言えばそうでもありません。第一、「ネエチャン」と呼ばれる時代をとっくに過ぎているというのがあります。)
下手でもその人の「味」がある
「下手でもその人の味がある」。下手だから開き直ってなんでも「味」というワードで片付けるように思われるかもしれません。安易な逃げのような言葉と受け取られるかもしれません。
でも、同じメニュー例えば豚汁を作ってもいろんな豚汁になるのと同じで、曲を弾いてもそれぞれ違う仕上がりになります。
豚汁・・・味噌のチョイス、出汁の種類や濃さ、おこのみの具。
ギター・・・コードやテンション、音の強弱、休符の使い方など。
下手でも、「今の自分の演奏はこれです」と潔くお椀にのせてみるのは素敵なことです。お客さん用にお椀に入れて、お箸を置いて、そっと差し出すのです。今の自分が精一杯できる演奏を人に聴いてもらうには、なんとか体裁を整えてお料理を食べていただくような感じです。
知らない人でなくても、家族とか友人とか、飼っているペットでも構いません。私は子供のころ、インコにピアノを聴かせていました。新聞で、「子供自身の読み聞かせを犬にする」という試みについて読んだことがあります。あなたの家にネコがいれば、知らんぷりをするか邪魔をしにくるかもしれませんが。
プロでなければあとは皆同じアマチュアギタリスト
プロのギタリストは別ですが、報酬を得ていないアマチュアだったら、上手い下手は関係ないと思います。なので、下手だからといって自分を卑下することはありません。上手かろうが下手だろうが、お金をもらっていない、楽しいから、好きだからギターを弾いているという点で同じなのですから。
アマチュアバンドで速弾きをしている人も、インコにしかギターを聴かせたことがない人も、同じです。自分のからだ単体では出せない音を、ギターという道具を使って、心の中の音を出しています。言葉にはできない、ワクワク、優しい気持ち、悲しい気分、なんかをギターで表せるんです。なので、思い切って、まずは一曲でもいいから誰かに聴いてもらいましょう。そこにはきっと新たな世界があって、ますますギターを好きになるはずです。


