国語の読解問題が苦手

国語オバケ
読解問題は子供にとっては怖い存在

読解問題が苦手な理由

国語の読解問題。息子たちが受験をした時、あまりにもテストの点数が悪かったので途方に暮れていました。模試では常に足を引っ張る存在。ああ、このテスト世界に国語がなかったら・・なんて思ったこともあります。でもそうも言ってられません。

「うちの子は読解問題が苦手」という話、よく聞きます。読解が苦手な理由とは。

  • あの長い文章を読む気力がない。国語のテストに出てくる文章は、テストのために書かれたわけじゃないのですが、まるで自分を試そうとしたり罠にかけたりする恐ろしい存在に思える。模試の場合、字がギュウギュウ。
  • 言葉がわからない。語彙不足。子供にしてみたら、意味のわからない言葉で構成されたかたまりでしかない。「◯が◯のために◯したのは◯という◯が◯に◯したからである」のような文章が延々続いている。
  • 特に男の子の場合、登場人物の感情の微妙な動きを理解できない。
  • 場面転換や時間が前後するような構成についていけない。例えば、最初に、時間的に後の場面(サスペンスで言えば殺人が起こった場面の後に、それまでの経過が示されるような構成)が出てきたら、何のことやらサッパリわからずお手上げ状態。

苦手意識を減らすためにやったこと

体験その1:本を読ませる

国語の苦手な子には「本を読ませる」のが良さそうですよね。私も実はこんなことをしました。

  • 小学生新聞を購読。自分では読まないので私が音読→数か月でギブアップ。
  • 図書館で面白そうな本を借りてきて、毎日読んだページ数を記録し、そのページ数の蓄積具合でお小遣いを渡す。例えば、500ページで500円。
  • 漫画でもいいことにする。

涙ぐましい努力をしたのですが、国語の成績が物凄く上昇することはありませんでした。でも、活字を読むことに対しては抵抗が薄らいだようでした。

体験その2:子供が読んだ文章の内容を聞いてみる

国語のテキストや模試の問題に出てくる「本文について聞いてみる」というのもしました。例えばこんな感じ。はい、読んだとします。

「これって何の話やった?」(子:「昔の生活とか道具とかの話・・・」)

「そうかあ。昔っていつぐらい?」(子:「えっと、何年前やったっけ・・?」)

ここで大事なのは、大人は子供に内容を教えてもらうというスタンスです。子供が理解できていなくても怒ったりせず、話を聞きます。人に説明するのはすごく良い訓練です。大人が「そんでそんで?」「へー、知らんかった」と相槌を入れながら聞くのも大切。

読むことがインプットなら説明はアウトプット。何度も練習することで、読むべき情報を察知できるようになると思います。これはオススメ。

体験その3:大事な言葉や文章には線を引くよう促す

特に模試に出てくる長い文章は、「読んだのは読んだけど、どこに何が書いてあったかわからない」ということがあります。テスト用紙2ページ分の英文を読んだことを想像してください。読んだだけで褒めてほしいですよね。子供にとって国語の読解問題はそれぐらいに匹敵します。問いで聞かれた内容を再度一から探すのは大変。だから、読みながら大事だな、と思ったところに線を引きます。

線を引くという習慣は、後々の例えば大学受験でも役に立ちます。国語だけでなく、英語でも役に立ちます。国語でさんざん苦しんだ息子でしたが、希望の中学に合格することができました。

国語の成績は悪くても、嫌いにならないように

小学生の時は経験自体が少なく、語彙も少ないので、国語が苦手なのも無理はないと思います。でも、成長するに従い、必要な情報を選択する能力も高まっていきます。テストの点数はもちろん大切。あきらめるのではありません。国語の成績が悪いからこそ、「これはマズイ」とあれこれやってみたのです。その経験は後々生きてくるはずです。

国語の読解力は、一生ものです。世の中から国語という教科がなくなったら、困るのは子供が大きくなった時。うちもだいぶ苦労しましたが、小学生の時にテストの点数が悪いからといって「うちの子は国語ができない」と決めつけず、長い目で見ながら、サポートしてあげてください!