速弾き、下手でもうまく聴こえるには

AA1FF242-ECFF-42D6-9C90-25034EEE31A8

ギタリストの憧れ、キラキラ速弾き

ギターを弾く方なら、一度は挑戦してみたいのが速弾き。曲の合間のギターソロで、チャリラリ〜と高速で華麗な演奏を聴くと圧倒されますよね。すごいー!何弾いてるんだー!って思います。これは多くの時間を費やして練習しないと出来ないことです。仮にたくさん練習しても、本番ではなかなか上手く弾けません。家で座って弾けても、人前で立って弾くと弾けないこともあります。

速弾き…かっこいいなとは思いますが自信がありません。はっきり言って下手です。左指が中途半端な所を押さえたりタイミングが合わなかったり。

そもそも速弾きメインの曲はやったことがありません。それでも、ソロの部分で一瞬だけピロリロピロリロ速く弾く場面に出くわします。そういう時、それらしく弾くにはどうすればよいのでしょう。

ソロは起承転結

原曲を聴いて、速いフレーズをそのまま再現するのは難しいです。弾きやすくアレンジしたり、所々音を省略してその分ゆっくり弾くという手もあります。

アレンジする時には大切なのはソロの起承転結を保持するという事です。四コマ漫画で言えば。(この1〜4はそれぞれ同じ長さというわけではないです。)

  1. ゆったりしたフレーズから入っていく
  2. 徐々に盛り上げる
  3. 爆発 ここで速弾きになることが多い
  4. 締めくくり→また歌にバトンタッチ

もし一瞬だけピロリロ弾くなら、3の部分。

例えば Sunshine of Your Love

バンドで、Sunshine Of Your Love をやることになりました。クリーム(Cream) の有名な曲です。この地球上では、プロアマ問わず多くのバンドがコピーしています。私も学生の時にやっていたバンドで、オリジナルのクリームのバージョンでやりかけたのですが、CDで聴くようなカッコいい感じにはなかなかならず、お蔵入りになりました。

オリアンティ(Orianthi)という女性ギタリストもこの曲を弾いていて、こちらはアップテンポ。オリジナルはオリジナルにしか出せない雰囲気があるのでコピーするには良さそう。でもよく聴いてみるとピロリロ速弾きです。「えー、こんなん出来るかなー」と思わず弱音を吐いてしまいました。

とりあえず弾きやすいようにアレンジすることにしました。

先ほど書いたように、盛り上げる3の所だけ、ちょっと速弾き風。単純な反復フレーズにして弾きやすくアレンジ。聞き取れないところは適当にそれっぽく弾いて、その前後をチョーキングなどで緩急をつける。

大切なのはソロに起承転結があるということ。ストーリーがあるというか。実際はそんなに速弾きじゃないのですが、「ソロかっこいい」と言ってもらえました。

ボリュームにも注意

バッキングの時は和音を弾いているので複数の弦を弾くことが多いですが、ソロとなると単音になりがちです。すると音が埋もれてしまうので音量にも注意しましょう。私は手元のボリュームを6〜7ぐらいにしておいてソロの時だけ10にします。エフェクターをうまく使う人はそこだけ踏んで音量アップできますね。

とは言ってもあんまり大きくし過ぎても浮いてしまうので注意。さりげなく、サラッと速弾き。そして起承転結。それが出来れば苦労しませんが。メトロノーム使って練習練習。

I just play the guitar loud