伴奏のオブリガートってどう弾くの?
合間のチャリラリーってやつ=オブリ
随分昔、ギターの上手な人に質問したことがあります。ボサノバの歌の伴奏をされていたのを聴いて。
「歌のメロディとメロディの間に、なんかチャリラリーと入るじゃないですか。あれってどう弾くんですか?」
「それはちょっと難しいよ。まだわからないと思う。」
ちなみに、それをオブリガートというらしいです。そんな言葉も知りませんでした。(一体何年ギターをやっているのでしょうか…。)その時は結局どうすればいいのかわかりませんでした。わかったのは難しいということだけ。
歌の伴奏の時に、その人はコードを弾くだけじゃなくて、より盛り上がるようなちょっとしたフレーズを弾いていたのです。その音はどういう根拠でチョイスされているのか、ものすごく疑問でした。
コードをただバラしてアルペジオみたいに弾くだけじゃなくて、その他の音があるのです。コード以外の音でどういう音なら入れてもおかしくないか、色々実験してみました。例えば、テンションコードを入れるみる。するとこの箇所ではこの音でしっくりくるけど、こっちでは合わなかったり。その理由がわかりませんでした。
謎がとけつつある
ところが最近、とある本を読んで、少しわかってきたのです。いや、本当に少しですけど…。
それがこの本。『ジャズ・スタンダード・セオリー』納浩一 著
この本によると、コードにはその場その場で機能があって、スケールがあるということ。例えば、同じ7thコードでも箇所によって機能が違うこともあるのです。だから、場所によって合うテンションコードが違ったのです。
曲を分析すると、コードの機能を理解でき、スケールもわかってくる。そうすると、私のようにちょこっとフレーズを入れたい場合、そのスケールをもとに音を選べばいいわけです。とりあえず、どのグループの音から選べばいいかわかったわけです。
「余裕」のための必死の練習
ボーカルが第一ということを念頭におきつつ、さりげなくカッコいいフレーズが弾ければいいなと思います。でもこの「さりげなく」のために、相当練習しないといけないです。音を間違えると大惨事。別にやらなくていい事をやって、ぶち壊しにしては本末転倒です。
あと、あんまりしつこいオブリは嫌がられるようです。じゃあなんでやるんだ?という意見もあるかも。わざわざイバラの道を歩くようなもんですかね。
ちなみにエラフィッツジェラルドの歌伴をするジョーパスが上手くボーカルを立てて、カッコいいです!