一泊二日の広島旅行
宮島→広島→倉敷の一泊二日
2018年の春、家族で旅行に行きました。行き先は広島。宮島と広島そして倉敷という、るるぶに書いてある通りの旅行行程でした。一泊二日で広島を堪能。
宮島の穴子飯で靴下がご飯まみれ
まずは直接宮島へ。宮島では名物の穴子飯をいただきました。そのお店は、奥が座敷になっており、私達はそこに通されました。背後には、小さな子供を連れた親子連れ。その小さい子は、ウチの息子のすぐそばにいたのですが、なぜか息子の足の裏にご飯を「ペッ、ペッ」と吐きだしたようで、靴下がご飯まみれになるという謎の被害にあいました。宮島の鳥居をバックに写真を撮ろうとした時に、「ネチャネチャする」とご飯まみれの靴下を渡されたので、「宮島の鳥居」「穴子飯」「ご飯まみれの靴下」がワンセットに記憶に残っています。
広島へ
広島に移動して平和記念公園へ。平和記念資料館では、ちょうど息子と同じ年頃の子の、被爆当時の衣服が展示されていました。中学生にしては小柄な子のようでした。ご家族にとっては大切な遺品を、こうして寄贈されたんだなと思いました。他にも幼くして亡くなった子供たちの事を思うと胸が痛みました。私だけでなく、ここに来る全ての人は、原爆で亡くなった方たちやその家族を思い心の中で涙するのでしょう。平和記念資料館には多くの外国人観光客おられました。共に歴史を学ぶことができて貴重な体験でした。
そろそろ晩御飯の時間です。広島の繁華街、八丁堀まで行くことにしました。地図で見るとそう遠くなさそうですが、荷物も多いのでタクシーに乗ることにしました。
タクシーの運転手さん
タクシーに乗り込み、「八丁堀までお願いします」と言うと運転手のおじさんは「はい」と返事したまま無言です。「もしや距離が近すぎた?」と思いました。こういう場合、「家族旅行ですか?宮島もう行きました?」とかいう会話がありそうなのですが、少し気まずい沈黙。「八丁堀なんてすぐそこやろ!」と思われてるのでしょうか。
そこへ夫が沈黙を破り運転手さんに話しかけました。「近すぎました?」。すると「歩いたら遠いですよ」と運転手さん。するとそれをきっかけに、「広島は海抜2メートルぐらいで、江戸時代に埋め立てられたこと」や「それで地下道を作る時は難工事だったこと」「八丁堀という地名は広島が元々で、東京にもつけられたこと」などを話してくれました。おじさんはただ単に無口なだけだったのです。
タクシーに乗っていたのはほんの数分だったのですが、無口な運転手さんが話してくれたことは、ちょっとした地理の授業でした。おじさんの広島に対する知識の深さに、広島愛を感じました。そして沈黙を破るきっかけを作った夫を、なぜか子供たちは見直したようでした。
晩御飯を食べたあと、広島の街中を走る路面電車に乗って宿へ向かいました。夜の市街地は賑わっていて、その中を路面電車が走るのは素敵でした。埋め立て地なので地下鉄を通しづらく、路面電車が残っているんだな。平和記念資料館で見た広島の街の光景や、タクシーのおじさんの話を思い出しながら、ここまで頑張ってきた広島の人はすごいな、と思いました。
がんばれカープ!
次の日の午前中は倉敷へ。急いで広島に戻り、新幹線に乗るまでの時間を使って、広島駅からマツダスタジアムまで歩きました。まだ今シーズンが始まる前の無人のスタジアムでしたが、底知れぬパワーを感じました。ここが真っ赤に染まると、そのパワーは爆発するのでしょう。その土地の地形が街をつくり、歴史が人をつくる。そして広島人はカープをつくり、カープはたたかう。がんばれ!カープ!