『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んで

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誰かにしてもらいたい、身だしなみチェック

お出かけする時、自分の格好でおかしな所はないか、気になることがあります。自分では気づかないけれど、直した方が良い所(以前、電車中で、ユニクロのサイズのシールが貼ったままの若い男の子がいて、「言った方がいいかな」とすごく悩んだけど言えませんでした)はないかな、と。そういう私も子供の卒園式で、スカートのしつけ糸がついたままだったことがあります。

うちの夫も、出かける前、特に仕事上で人に会う時など、「どこかおかしくない?」とクルクル回ります。私も実はよくわからないのですが、一応じっくり観察(するフリ?)をして「どこもおかしくない」と太鼓判を押します。とりあえず誰かに大丈夫だと言われることが重要なのです。

もし私が長期不在だったらAIに

もし、私が旅行に行ったりして長期不在になったら、夫が変な格好で外出しないか、気になるところではあります。というのも、私達が出会った頃、夫はありえないようなファッションセンスの持ち主でした。

話は変わりますが「AI vs 教科書が読めない子どもたち」という本に、こんな感じのことが書いてありました。

AIに、例えば「イチゴ」を「イチゴ」だと認識させるためには、ビッグデータが必要。子供がイチゴをイチゴだと認識するまでに10個も見れば十分だが、機械には人間のように経験から総合的に判断できない。柔軟性のないAIに、人間並みの物体検出性能を持たせるには何万、何億というデータ(画像)が必要。

だいたいこんな感じ。要するに、AIはイチゴを認識するために、あらゆる形、状況のイチゴ画像が大量に必要ということです。よく見るとイチゴはひとつひとつ違うので、どんなイチゴでもイチゴと認識するにはそれだけのデータが要るのです。なぜそんな話をしたかというと、AIに身だしなみをチェックしてもらえないか、と思ったからです。

身だしなみチェック娘ロボ

もし私が天才プログラマーだったら、夫のために身だしなみチェック娘ロボ、「ナミちゃん(仮名)」を作るでしょう。ナミちゃんには、何万、何億という、ダメな例のデータがインプットされています。ズボンのお尻の所が破れている例、ネクタイが阪神タイガースの例、ベルトを忘れている例、靴下がちぐはぐな例…。NG例のビッグデータです。それらに照らし合わせて、おかしいかおかしくないかを判断します。

おかしい時は、ナミちゃんが、「そのカッコおかしい!そんなんで出かけたら女子高生に笑われるで!」と言ってくれます。もちろん良い時は「ええんちゃう?まあ誰も見てへんけどな」と太鼓判。お出かけ先を選択すれば、TPOに合わせた身だしなみチェックが可能。「仕事」「コンビニ」「新聞を取りに行く」など。

これがあれば私が長期不在になっても、ナミちゃんが見張ってくれて安心。モード切替パネルで「仕事」にセットしておいたら、ナミちゃんのジャッジは厳しめに。でもそうすると、夫は家から永遠に出られなくなるかもしれません。

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