リズム生物をつかまえろ

BD35CED1-10CB-40B4-BAD9-3FE65807BE5E

メトロノームでリズム練習

メトロノーム、最近ではアプリでもありますね。ギターに限らず楽器の練習には、メトロノームでリズムキープの練習が大切です。特にボサノバの伴奏では、ギターの低音部分がリズム的に重要な音になります。

サンバで使われるスルドという打楽器があります。2拍目を叩きます。そのスルドが鳴っているようにギターを弾くのです。必ずしも大きな音を出すという意味ではないのですが。たとえギター1本であっても、打楽器の存在を感じさせるように弾くのです。これを「足でカホン」でしようとして上手くいかなかったことがあります。(カホン 足で叩いてみたけれど参照)

この場合、ギターは音の高低差がある打楽器だと考えた方がいいかもしれません。

正確なリズムを刻む事ができれば、それまでバラバラだった何かが途端に命を宿して動きだすかのようです。たとえ小さな音の振動であっても、リズムが生きているように感じられるのは素敵なことです。

アプリを上手に使う

そうは言っても、メトロノームをカチカチ言わせながら黙々と練習するのって、結構退屈は退屈です。同じコードが続いたりすると、修行みたいに思えてくるかもしれません。木魚に合わせてお経を読んでいるような気分でしょう。本当に木魚のリズムに合わせてお経を読んだらラップみたいになるかも(ハンニャー ハラミタ ♪〈ポクスチャポクスチャ〉)。

近頃はいろんなアプリがあって、メトロノームのような無機質なカチカチ音じゃなく、ドラムのリズムで練習できたりしますよね。私はiReal proというアプリを教えてもらって、最近そのアプリ内のドラムの音で練習しています。ロックとかジャズのリズムも選び放題です。あとガレージバンドというアプリでも練習できるのかもしれませんが、使い方が全くわかりません。(オバチャンには難しいんです!!)

楽器を練習する人にとっては、今は本当に恵まれています。あとは実際に練習するだけ。いくらサポート体制があっても、本人が動かないと意味がありません。いろんなアプリをダウンロードして満足しているようではいけません(私です)。

リズムをつかまえる

想像してみてください。あなたは大昔のアフリカの大地にいます。動物の骨で石をコンコン叩いてみます。もっと他にいい音が出るものがあるかもしれません。コンコンココン。コンコンコココン。仲間も一緒に叩きます。チキチキ。タンスタタンスタ、コンココンココ。なんて楽しい瞬間でしょう。お腹が減っていることも少し忘れられそうです。

さあメトロノームを止めましょう。ギターを弾いてみます。あなたのリズムが生まれてきます。空気を震わせて。機械のように正確ではないかもしれませんが、躍動しています。リズムという生き物が動き出します。はるか昔アフリカの大地で感じたのと同じ。一瞬で消えてしまう。しかも見えない。うまくつかまえられたら最高です。

リズム生物に出会えるよう、今日もリズム練習!

kawasemi1