音楽の開拓 昭和の場合
カセットテープにダビングしてた頃
最近は、あらゆる音楽をワンクリックで聴くことができます。
私が中学生の頃は、音楽の開拓をしようと思ったら、
- ラジオをチェックして、気になるものをメモ
- レンタルレコード屋で借りて、カセットテープにダビング
- 曲名は、ひたすら手書き
という一連の壮大な動作を必要としていました。カセットテープの時間が微妙に足りなくて違うテープに一曲だけ入れたり、間違って上から録音したり、なんてこともあったっけ。
小銭と会員カードを握りしめレンタル・レコード店へ。借りたら直帰。ダビングしている間、じっと聴きながらライナーノーツを読み、カセットケースのラベル用紙に曲名を書く。ダビングが終わったら、カセットのツメをポキッと折って、またそのレコードをレンタル屋さんに自転車で返しに行く。
このように、中学生が一枚のアルバムの中身を所有するのに、最短でも1時間半かかりました。それが今では瞬間的に聴くことができます。友達に教えたかったらSNSに貼り付けたらいいです。数秒でできます。時短も時短、この節約された時間って一体どこに行ったんでしょう?
曲を最後まで聴かずにどんどん他のを聴く
しかも最近の子は、最後まで曲を聴かずに、すぐクリックして別の曲を聴き始めます。サビまで行ってないのにまた別の曲のイントロが始まるのです。ちょっと待って!まだいいとこ来てないし!と言いたくなります。
カセットテープにダビングしている時はとりあえずじっと聴き続ける。それが昭和の人間です。若者たちよ、とりあえずサビが始まるまでは待ってくださいねー。